①文化財(ぶんかざい)ってなに?
みなさんがもっと興味(きょうみ)をもって、たくさんの人に見(み)て知(し)ってもらえるように保存(ほぞん)・活用(かつよう)していこうと法律(ほうりつ)(文化財保護法(ぶんかざいほごほう))で定(さだ)められたもので、6種類(しゅるい)に分(わ)けられています。
- 有形文化財(ゆうけいぶんかざい) … 絵(え)や建物(たてもの)など
- 無形文化財(むけいぶんかざい) … 作(つく)り方(かた)や音楽(おんがく)など
- 民俗文化財(みんぞくぶんかざい) … 道具(どうぐ)や祭(まつ)りなど
- 記念物(きねんぶつ) … 古墳(こふん)や庭園(ていえん)、木(き)や生(い)き物(もの)そのものなど
- 文化的景観(ぶんかてきけいかん) … 棚田(たなだ)やたたら場跡(ばあと)など
- 伝統的建造物群(でんとうてきけんぞうぶつぐん) … 城下町(じょうかまち)や宿場町(しゅくばまち)など
②文化財(ぶんかざい)の指定(してい)ってなに?
みなさんが休日(きゅうじつ)や学校(がっこう)の行事(ぎょうじ)などで博物館(はくぶつかん)や美術館(びじゅつかん)、お寺(てら)や神社(じんじゃ)などに行(い)ったとき、「〇〇指定文化財(していぶんかざい)」という名前(なまえ)を見(み)かけることがあるかもしれません。
それは日本(にほん)の文化(ぶんか)・歴史(れきし)・自然(しぜん)・芸術(げいじゅつ)などを知(し)るために特(とく)に大事(だいじ)にしなければならないと決(き)められた文化財(ぶんかざい)で、日本(にほん)にはたくさんの指定文化財(していぶんかざい)があります。
国(くに)が大事(だいじ)と決(き)めたものは国指定(くにしてい)、都道府県(とどうふけん)や市町村(しちょうそん)(地方自治体(ちほうじちたい))が大事(だいじ)と決(き)めたものはそれぞれ県指定(けんしてい)や市指定(ししてい)などといいます。
みなさんが目(め)にする「○○指定文化財(していぶんかざい)」という名称(めいしょう)は、これらと①の文化財(ぶんかざい)の種類(しゅるい)を組(く)み合(あ)わせて書(か)かれたものです。
もしこれらを見(み)かけた際(さい)はどうして決(き)められたのかな?と思(おも)って見(み)てみると、新(あら)たな発見(はっけん)に出会(であ)うことができそうですね。
例(れい))県指定有形文化財(けんしていゆうけいぶんかざい)
市指定無形文化財(ししていむけいぶんかざい)
③指定文化財(していぶんかざい)っていくつあるの?
いま日本(にほん)には国(くに)が指定(してい)したものだけでも17,000件(けん)以上(いじょう)あります。地域(ちいき)でみると一番多(いちばんおお)いのは東京都(とうきょうと)の約(やく)2,800件(けん)で、二番目(にばんめ)に多(おお)いのは京都府(きょうとふ)の約(やく)2,200件(けん)です。
またこれとは別(べつ)に都道府県(とどうふけん)で指定(してい)したものは22,000件(けん)以上(いじょう)、市町村(しちょうそん)で指定(してい)したものは95,000件(けん)以上(いじょう)もあります。
※令和3年現在(れいわさんねんげんざい)